<吉田縞>戦後まもなくまで丹前用に縞を織っていました。その中の一つだと思います。
20年程前、小さな端布を見てこの柄を織りかえしてほしいと久保さんに頼みました。
吉田が気に入った柄として、通称吉田縞と名付けました。
さらりとした布の感触、紺と黒の縞の太さ、バランスが大好きです。
紺系、黒系の糸が一本多かったり、少なかったりするだけでぐっと趣が変わります。
丈夫で着るほどに馴染みます。
<久保文人白>文人達は、夏の暑い時期に爽やかな白絣の文人織りで、涼しく快適に過ごしたのでしょう。
白の中に、縦に並んだ絣柄。
上品で、久留米絣らしい一品です。初夏から真夏にかけて涼しいむら糸で織りました。